●
1 つのチャネルの DIMM ソケットにのみ DIMM が取り付けられている場合、システムはシングル
チャネル モードで動作します。
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チャネル A の DIMM の合計メモリ容量とチャネル B の DIMM の合計メモリ容量が等しい場合、シ
ステムはより高性能なデュアル チャネル モードで動作します。両方のチャネルで、取り付ける
DIMM の性能やデバイス自体の幅が異なっても構いません。たとえば、チャネル A に 1 GB の
DIMM が 2 つ取り付けられていて、チャネル B に 2 GB の DIMM が 1 つ取り付けられている場合、
システムはデュアル チャネル モードで動作します。
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チャネル A の DIMM の合計メモリ容量とチャネル B の DIMM の合計メモリ容量が異なる場合、シ
ステムはフレックス モードで動作します。フレックス モードでは、最も容量の小さいメモリが
取り付けられているチャネルがデュアル チャネルに割り当てられるメモリの総量を表し、残りは
シングル チャネルに割り当てられます。速度を最高にするには、最大のメモリ容量が
2 つのチャ
ネルに行き渡るようにチャネルのバランスをとる必要があります。1 つのチャネルのメモリ容
量が他方のチャネルのメモリ容量よりも多い場合、多い方をチャネル A に割り当てる必要があり
ます。たとえば、ソケットに 1 つの 2 GB DIMM、3 つの 1 GB DIMM を取り付ける場合は、チャネル
A に 2 GB DIMM と 1 つの 1 GB DIMM を取り付け、チャネル B に残りの 2 つの 1 GB DIMM を取り付
ける必要があります。この構成では、
4 GB がデュアル チャネルとして動作し、1 GB がシングル
チャネルとして動作します。
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どのモードでも、最高動作速度はシステム内で最も動作の遅い DIMM によって決定されます。
DIMM の取り付け
重要:
メモリ モジュールの取り付けまたは取り外しを行うときは、電源コードをコンセントから抜い
て電力が放電されるまで約 30 秒待機してから作業する必要があります。コンピューターが電源コン
セントに接続されている場合、電源が入っているかどうかに関係なく、メモリ モジュールには常に電
気が流れています。電気が流れている状態でメモリ モジュールの着脱を行うと、メモリ モジュールま
たはシステム ボードを完全に破損するおそれがあります。
お使いのメモリ モジュール ソケットの接点には、金メッキが施されています。メモリを増設するとき
には、接点の金属が異なるときに生じる酸化や腐食を防ぐため、メモリ モジュールは金メッキのもの
を使用してください。
静電気の放電によって、コンピューターやオプション カードの電子部品が破損することがあります。
以下の作業を始める前に、アース(接地)された金属面に触れるなどして、身体にたまった静電気を
放電してください。詳しくは、38 ページの「静電気対策」を参照してください。
メモリ モジュールを取り扱うときは、金属製の接点に触れないでください。金属製の接点に触れる
と、モジュールが破損するおそれがあります。
1
. コンピューターが開かれないように保護しているセキュリティ デバイスをすべて取り外します。
2. CD や USB フラッシュ ドライブなどのすべてのリムーバブル メディアをコンピューターから取
り出します。
3. オペレーティング システムを適切な手順でシャットダウンしてコンピューターの電源を切って
から、外付けデバイスの電源もすべて切ります。
4. 電源コードを電源コンセントから抜き、コンピューターからすべての外付けデバイスを取り外し
ます。
重要:
メモリ モジュールの取り付けまたは取り外しを行うときは、電源コードをコンセントから
抜いて電力が放電されるまで約 30 秒待機してから作業する必要があります。コンピューターが
電源コンセントに接続されている場合、電源が入っているかどうかに関係なく、メモリ モジュー
ルには常に電気が流れています。電気が流れている状態でメモリ モジュールの着脱を行うと、メ
モリ モジュールまたはシステム ボードを完全に破損するおそれがあります。
12
第 2 章 ハードウェアのアップグレード
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